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おおぐま座・こぐま座 [☆のお話]

前回の星座のお話が好評をいただきまして、ありがとうございます。
ということで、ときどきこのシリーズ続けてみたいと思ってます。どうぞよろしく~。

さて、今回のお話に登場する星座は「おおぐま座」と「こぐま座」。

この二つの星座はセットでご紹介となります。

おおぐま座はその一部が「北斗七星」ということで有名ですね。
そしてこぐま座には「北極星」があることで有名な星座です。

このふたつの星座は北の方角にほぼ1年中見ることができます。

今頃の午前0時過ぎだとこんな感じの配置かな?

おおぐま01

星座絵を合わせてみると、おおぐま座は

おおぐま02

腰からしっぽにかけての部分が「北斗七星」です。

こぐま座は

こぐま01

このこぐまのしっぽの先にある星が「ポラリス」こと北極星ですね。

 

さて、この大熊になっているのは実は女神アルテミスに仕える妖精で、カリストというとても美しい女性なのです。

そのカリストにすっかり惚れちゃったのが、神の中の神こと、大神ゼウス。ちなみに奥さんいます、この人(^。^;)

そしてゼウスはカリストのもとに通います。

「ふふふ、カリスト、うい奴じゃのぉ、苦しゅうない、もっとちこ~よれ」

「あぁ、ゼウス様、お戯れを・・・・」

「よいではないか、ほれ、もっとちこう、もっとちこう(o ̄ー ̄o) ムフフ」

「ぜ、ぜ、ゼウス様、どうかお許しを・・・・あぁ~~れぇ~~~!!」

という訳で、ゼウス様、しっかり思いを遂げてしまうのです・・・

そしてカリストはゼウス様の子供を身ごもり、無事に立派な男の子を産みました。

その子はアルカスと名付けられ、親子仲睦まじく暮らしていたのです。。。が

しか~~~し!!!

それを知ったゼウスの奥様こと女神ヘーラ!!

この方、とぉ~~~っても嫉妬深いことで有名でして・・・

「なんなのあなた!私の旦那と浮気しておいて、なに幸せそうにしてるのよっ!((o(>皿<)o)) キィィィ!!」

「あぁ、ヘーラ様、どうぞお許しください・・・」

「いやよっ!許すもんですか!お前なんか熊にでもなっておしまいっ!マハリクマハリター!」

・・・・ヘーラさん、それ、サリーちゃんですけど(^-^;

哀れカリストは大きな熊にその身を変えられてしまったのです・・・。

熊になってしまったカリストは、そのままそこにいれば人間達に殺されてしまうでしょう。

悲しみに打ちひしがれながら、かわいい息子を残し森の奥へと消えていったのです・・・・

そしてアルカスは近くの猟師が引き取って育ててくれることになりました。

 

そして10数年の歳月が流れました。

カリストは今も悲しみの中でアルカスの事を想い、森をさまよっておりました。

そしてある日、カリストは森の中でばったりと狩人に出会うのです。

「あ・・・・、あれは・・・・、あぁ・・・何年たっていても私にはわかる、あれは私のかわいいアルカス・・・。」

「あぁ、なんて立派な若者に成長したのでしょう・・・、アルカス!!会いたかったわ!」

カリストは、自分が熊の姿であることも忘れ、愛する息子のもとに駆け寄っていきます。

しかし・・・アルカスにはそれが自分の母であるなどとわかるはずもありません。

アルカスの目には凶暴な熊が自分に襲いかかってくるようにしか見えないのです。アルカスは冷静に弓に矢をつがえ襲い来る熊の心臓に狙いを定め・・・・





それを天上で見ていた大神ゼウス。

「なんと哀れな・・・・。いくらなんでもアルカスに親殺しはさせられぬっ!てやぁぁぁぁぁ!!」

っとばかり、アルカスも熊に変え、二匹を天に上げたのでした。

天上で二人は再び親子一緒になることができたのです(*^^)v

 

「あ~~、放送席~、放送席~、こちらお立ち台です~。大神ゼウス選手に来ていただきました~」

「どもっ、ゼウスっす」

「いやぁ、ゼウスさん、今日は見事なファインプレーでしたねぇ~」

「あ、どもっス。間一髪でしたが、神として当然のことをしたまでっス、ハイ」

「しかし、もとはと言えばゼウスさんの浮気から始まったことでは?」

「ノーコメントっス」

「・・・・・。あ~、ではカリストさんをもとの姿に戻すという選択肢はなかったんでしょうか?その方が二人仲良く暮らせたような気がするのですが。」

「あぁ~、妻のかけた呪いを勝手に解くなんて、、、命がいくつあっても足りないっス」

「あ、奥様もいらしたようです。どうもヘーラさん、今回のゼウスさんの活躍はいかがですか?勝手に二人を助けたことを怒ったりはしていないのですか?」

「まぁ?なにをおっしゃいますの?主人のしたことは大変素晴らしいことですわ。妻として誇りに思っております。」

「そ、そ、そうですかぁ(^。^;)」

「ただ、主人ったらあんまり慌てて勢いよく天に放りあげたものだから、二人がかなり離れ離れになっていたんですのよ。それで私、二人をすぐ近くになるように天の北のほうに並べて置いてあげたんですのよ。」

「そうですかぁ、お優しいんですねえ~。私、ヘーラ様のことを誤解しておりました~」

「( ̄o ̄;)ボソッ・・・・」

「え?ゼウスさん何か?」

「あのな、内緒の話だけどな、天にあげた星座達はほとんどは、1年の半分くらいは地表の下に隠れる時期があるので休憩することができるのだよ。ところが天の北極近くにされた二人は、地表に沈むことがなく1年中休むことなく天を回っていなければならないんじゃ・・・。わかるだろ?」

「・・・・・・こわっ・・・・・Σ( ̄Д ̄;)」

「なにかおっしゃいまして?」

「あ、放送席~~、それではマイクをお返しします~~」

 

そうそう、星座絵を見ると、熊にしてはずいぶんとしっぽが長いでしょ?
実は、ゼウスが二人を天に放り上げるとき、ついしっぽをつかんで放りあげてしまったので伸びてしまった・・・らしいです(^。^;)

 

 

※ギリシャ神話にも、いろいろ諸説があったりしますので他と話が違う場合もあります(^_^;)
※多少「TAKE流」で脚色されてます(^。^;)
※星図、星座絵などは「Stellarium」というフリーソフトを利用させていただいてます。


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フクらし粉

面白かった  Σ( ̄‥ ̄;) こんな脚色面白すぎる
桃尻語訳(だったかな)「春ってあけぼのよ?」を思い出しましたw
by フクらし粉 (2009-12-12 20:53) 

とわ

こんばんは♪
師匠、今回も楽しく読ませていただきましたよ~(*´▽`)v
ただ…ゼウスさん浮気しないの!妻怖っ( ̄Д ̄;;
by とわ (2009-12-12 21:37) 

LARA

師匠、ぜひプラネタリウム館作って、このお話してください〜!!めっちゃはやるとおもいますよ!!プラネタリウムって、大抵寝ちゃうんですよ・・・でもこのストーリーなら続きが気になって寝てられない〜っww最高!!
by LARA (2009-12-12 21:58) 

ももこ

お立ち台での インタヴュー ♪
笑っちゃいました~~~(^0_0^)
なんでよ~~~っていうこと、多いですよね☆ ギリシャ神話って。
by ももこ (2009-12-13 05:21) 

こた

それだけ怖い妻がいながらお戯れ(って何?こたコドモだからわかんない)しちゃうゼウスは、ある意味スゴイ人間なんだと思う。
そしてそんな夫を意のままに操(っているように見え)るヘラも凄い。

神話って「おいおい^^;」とツッコみたいこと多すぎですよね~^^;
by こた (2009-12-13 08:30) 

TAKE

◆フクらし粉さん
 楽しんでいただけたようで嬉しいです~。創作はできないんですが、おもしろおかしく色つけるのは好きだったり(^^ゞ
桃尻語訳の枕草子「春ってあけぼのよ?」
こんな本があったんだぁ~~。面白そう~ですね~。
http://bit.ly/5Pbl7J

◆とわさん
 あはは、ゼウスさんねぇ・・・困ったお人で。いや、神だけど(^^ゞ
実はまだまだ・・・・(^_^;)

◆LARAさん
 神話を覚えたのが実は高校の文化祭でプラネタリウムの説明役をした時なんですね~。
必死にいろいろ覚えました。
LARAさん、カリストとヘーラ役よろしくね。
大阪弁でやると(特にヘーラ)、怖そう(^_^;)
しかしこの脚色じゃ・・・子供向けではないですねぇ(^_^;)

◆ももこさん
 お立ち台バージョンを思いついた時は一人で笑ってました(不気味?(^_^;))
ギリシャ神話、本当に「ありえねぇ」ってことが多いですよねぇ。

◆こたさん
 一応、神の中の神ですからねぇ。好き勝手やってます(^。^;)
一番のとばっちりは、ヘーラの逆恨みを受けるほうで(^^ゞ
お戯れがわからないこたさんには、今度私が手とり足とり・・・
o(`ε´)=====〇 バキッ!! ☆))XoX)
by TAKE (2009-12-13 13:29) 

faaf

おもしろーい。
しっぽが長い理由も解明されて、納得いたしました。
でも、やっぱり、お母さんを人間に戻してあげたらよかったのに・・・。
妻って、そんなに怖いものなんですね。大昔から。
by faaf (2009-12-13 14:53) 

かふぇママ

北斗・・・・今日の午前中に乗って函館まで行きました(笑)


あ、北斗違い(>3<)ぷっ
by かふぇママ (2009-12-13 17:41) 

漂流人

こんばんは。
いや~今回も面白かったですね~
TAKEさんは、作家になれるんじゃないですか~(^^)
今日は、ふたご座流星群が見える日なのですが、愛媛は曇り空で星が全く見えない状況です・・・

by 漂流人 (2009-12-14 00:47) 

TAKE

◆faafさん
 そうなんですよぉ。ほんとにしっぽが変ですもんね。初めて星座絵を見たとき、「これ、くま?」でしたから(^^ゞ
ですよねぇ、やっぱり人間に戻してあげて欲しかったですよね。

◆かふぇママさん
 おぉ、特急の北斗っすね。
いあいあ、実はこの北斗、「北斗七星」から命名されてますのであってます(*^^)v
昔から「夜行急行の名前は天体名にちなむ」っていう命名の決まりみたいのがあるそうですよ。

◆漂流人さん
 ありがとうございます~。
いやぁ、脚色はできても創作は無理っす。
こちらもしばらく天気が悪いですねぇ。
雲には勝てませんねぇ・・・(/_;)
by TAKE (2009-12-14 10:39) 

ふうりん

パチパチパチ・・・
すばらしい!!!
ヒーローインタビューが始まった時にはビックリしましたが(^^;)
それがまた効果絶大。背景がよーくわかりました。
私の修行の成果もあって?ぶろぐぱ~つに惑わされることなく、
「女って怖いわね~」と読み進める事が出来ました(^^)v
by ふうりん (2009-12-14 11:54) 

TAKE

◆ふうりんさん
 拍手、ありがとうです~♪
ヒーローインタビューは我ながらいいアイディアだったと(*^m^*) ムフッ
ほぉ、修行の甲斐があったようですね~。
じゃ、ブログの背景に「アレ」を敷きつめても大丈夫かなぁ~♪
・・・・誰も来なくなるな(-_-;)

ほんと、女性ってこわ・・・ あ、いあ、そうじゃなくて、あぁ~、なんだ、ほら、あれさ、そう、はるか昔の女性はってことですよ。
今の女性はもう、みんな素敵で優しくて♪

(あぶないあぶない・・・・)
by TAKE (2009-12-14 12:15) 

えいみ

楽しすぎる。これだと理解しやすくてイイわぁ♪
私も読んでいて思い出したのは…
「春ってやっぱりあけぼの♪」ですねぇ。
私も枕草子はあれで初めて読む気がおきた(笑)
by えいみ (2009-12-14 12:28) 

TAKE

◆えいみさん
 そう言っていただけると脚色しがいがありますぅ~(^_^;)
私も古典って・・・ダメでしたから。
そういう本から入るっていうのもアリですよね(*^^)v
by TAKE (2009-12-14 16:57) 

くまぴ

わかりやすーい!
そして印象に残るので、覚えやすーいです(ノ∀`*)
今度夜空を見ながら
 あの星を見てごらんヾ(´ω`)おおぐま座とこぐま座はね~
と語ってみますww
by くまぴ (2009-12-15 13:05) 

TAKE

◆くまぴさん
 そんなふうに語っていただけると最高に嬉しいです~。ヒーローインタビューはしないほうがいいかもですが(^_^;)
息子ちゃんとか、目を輝かせて聞いてくれそう♪
by TAKE (2009-12-15 18:46) 

みっき~

TAKEさん、今回も面白く解説ありがとうございます☆
やっぱり、普通じゃ読む気しないような感じだと思うのですが、TAKEさんのだと、続きが気になってしまいますね!
本当に、オリオン座しかわからなくて、北斗七星も見つけられないのですが。。。
今度空を眺めてみます☆
by みっき~ (2009-12-15 23:08) 

TAKE

◆みっき~さん
 そう言ってもらえると、またはりきってしまいます~(*^^)v
オリオンはとっても分かりやすい星座ですからね~。でも北斗七星とかもわりと簡単に見つけられるはず。
今度、今頃の星の位置とかもアップしてみますね(*^^)v
by TAKE (2009-12-16 10:40) 

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