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ペルセウス座 [☆のお話]

ちょっと重い話が続いたので、久しぶりに暗い話を・・・(え?

あ、いや、暗いと言っても「夜の話」だからですよぉ~~(^^ゞ

先月、ふうりんさんのブログでも紹介されていました「ペルセウス座流星群」。
私は今年は(も?)ほとんど見れず(/_;)
で、この流星群はペルセウス座の方向から放射状に流れるのでこの名前がついています。

で、ペルセウスって?

映画、「タイタンの戦い」をご覧になった方は知ってるかな?(という私は見てませんが(^_^;))

そう、これは人の名前です。勇者ペルセウスと呼ばれています。

ペルセウス002

ペルセウス座では「アルゴル」という名前の星が有名です。

ペルセウス003

この星は2.2等星から3.5等星まで、「2日と20時間48分29秒」という間隔で正確に明るさが変わる「変光星」なのです。
あまりに正確に明るさが変わるせいか「アルゴル(悪魔)」という名前がついています。
実際には明るい星の周りを暗い星が上記の周期でまわっていて、暗い星が地球から見て手前に来たときに暗くなるという訳です。

 

◆神話

実はこのペルセウス、映画になるくらいにいろいろと話題の豊富な人なのですね。
しかも、秋の夜空のたくさんの星座達ともかかわっていたりするのです。

ペルセウス001

古代アルゴスという国にアクリシオスという王様がおりました。そこに世界的に有名な「占いババ」が立ち寄ったのです。
さっそくアクリシオスは自分の未来を占ってもらったんですね。

「どれどれ、占ってしんぜよう・・・・。おぉっ!!こ、こ、これはっ!!!!」

( ゜ ▽ ゜ ;)エッ!!

「なんと、王よ、お主は将来、自分の孫に殺されることになるであろう・・・・」

( ̄□ ̄;( ̄□ ̄|( ̄□ ̄||( ̄□||||カガ゛ガーン!!

アクリシオス王にはダナエという美しい娘がおりました。
今のところ、彼氏はいないようです(;^_^A
そこで、王さまはダナエを青銅ではりつめた高い塔のてっぺんに閉じ込めてしまったのでした。

ダナエは外に出ることができず、部屋にある小さな窓からそっと外を眺めながら悲しみにくれておりました。

それを見ていた神の中の神、大神ゼウス!(またあんたかい・・・・(ノ_-;)ハア…)

「なんと、あのようなかわいい娘があんなところに閉じ込められて・・・かわいそうにのう・・。なんとか慰めてあげたいものよのぉ・・・・」
「しかし、白鳥に化けてもあの小さな窓は通れなさそうだし・・・」

そこでゼウスは「黄金の雨」に身を変えてその塔に降り注ぎます。

「まぁ!なんて不思議な雨!」と、ダナエは窓から吹き込む外からの雨が嬉しくて気持ち良さそうに打たれます。

そして数ヵ月後・・・・ダナエ様、男児出産!!

ってか、ゼウス様、あんたって、なんでもあり・・だね(^_^;) しかも百発百中だし・・・(ノ_-;)ハア…

そう、その男の子が「ペルセウス」なのです。

さぁ!驚いたのがアクリシオス王です。
できるはずのない「孫」ができてしまったのですから。
そこで王さまは、ダナエとペルセウスを大きな箱に閉じ込めて海に流してしまったのです。
(娘と孫でしょっ!Σ(T□T))

しかしその箱はセリフォスという島に運よく流れ着き、この島の王さまポリデクテスの弟、ディタトスに救われます。
ディタトスは母子をかくまって、ペルセウスに武術やスポーツを教え、立派な若者に成長しました。

ところが、ポリデクテス王さん、ダナエに惚れちゃいまして(^_^;)
でも、ダナエは今は息子のペルセウスのことが一番大事。相手にしてくれません。
そこで、ポリデクテスは邪魔者のペルセウスを追い払うべく、どこにいるかもわからない怪物「メデューサ」を退治するように仕向けてしまいます。

メデューサと言えば、クルト皇子の闇の母・・・・って、分かる人いるかなぁ・・(^_^;)
っと、それはおいといて・・・

メデューサと言えば、海の神フォルキスの娘で神罰を受け、髪の毛は毒蛇、その顔を見たものは怖ろしさのあまり瞬時に石と化してしまうという怪物。

普通の人間にはどうしようもない相手ではありますが、そこはそれ、神の中の神ゼウスの子。アテネとヘルメスという二人の神の協力で、宝剣ファルクス、翼の生えた靴タラリア、鏡のような盾、首を入れる革袋を持ってメデューサを盾に映して見事メデューサを倒し、その首を切り落とします。

その時の血の中から生まれたのが空を駆ける白馬、「天馬ペガサス(ペガサス座)」。

革袋にメデューサの首を入れ、天馬ペガサスにまたがり、ペルセウスは一路、母の待つセリフォスへと向かいます。

ところが、エチオピアの近くを通りかかると、なんと岩場に美しい娘が鎖につながれているではないですか!
この女性、エチオピア王ケフェウス(ケフェウス座)とそのお妃カシオペア(カシオペア座)の間の一人娘、アンドロメダ姫(アンドロメダ座)なのです。

カシオペア妃が、自分の美しさをあまりに自慢したことで、海神ポセイドンの怒りにふれ、海魔ティアマトという怪物(くじら座)がエチオピアを襲い、その怒りを鎮めるためにアンドロメダが生贄にされかけていたのです。

ペルセウスは、襲い来るティアマトに向けてメデューサの首を差し出し、一瞬にしてティアマトを石にしてしまい、アンドロメダ姫を助け出したのです。

アンドロメダ姫はそんなペルセウスに一目ぼれ(^^)v
ペルセウスはケフェウス王の許しを得て、アンドロメダ姫と結婚します。
そして二人でセリフォスに戻ります。

邪魔者が帰ってきてしまい、ダナエを自分のものにできなくなると考えたポリデクテスはペルセウスを殺そうとしますが、逆に倒されてしまいます。

そして、ペルセウスは母とアンドロメダ姫を連れて、本当の故郷であるアルゴスに戻ります。

ダナエの父であるアクリシオス王は、ペルセウスが戻ってくると知って、殺されるよりはマシといち早く遠くの国へと逃げ出してしまっていました。

ペルセウスはアルゴスの王として、アンドロメダ姫、母のダナエと仲良く幸せに暮らしたそうです。

 

 

ある日、アルゴスで「陸上競技会」が開かれました。

なにせスポーツも万能にと育てられたペルセウスです。自分も参加させて欲しいと、円盤投げ競技に出場することになりました。

「王さま~~、本気出しちゃダメですよぉ~。王さまが本気だしたらかなう人なんていないんですからぁ」

「わかったわかった、かる~~くやるから、な(^^)v」

と、円盤を受け取り、エイヤッ!

ひゅーーーーーーーーっ・・・・・・・・・円盤は空の彼方に消えていってしまいました。計測不能(^_^;)

「あぁ、もぉ~~~、王さまったら、だから言ったじゃないですかぁ、円盤の代金払ってくださいよぉ~」

「あぁ~、すまんすまん、わかったわかった、あはははっははははは」




同じころ、とある国の片田舎。

「お~~い、大変だぁ~~!大変だ~~!村はずれに住んどる爺さんが死んどるんじゃ~~!」

「なんだって~?村はずれの爺さんって、最近、どこからか流れてきたあの爺さんか?」

「そう、そう、その爺さんじゃよ。」

「それで、なんでまた死んでしまったんじゃ?」

「どうも、どこからか変な円盤みたいのが飛んできたみたいで、それが頭に直撃さぁ」

「ひゃぁ、怖いのぉ。そういえばあの爺さん、「俺は本当は王さまだったんじゃ」とか、変なことを言っておったのぉ・・・・。かわいそうにのぉ。どれ、墓でもたててやるべか。名前はなんつったっけのぉ。」

「あぁ、たしか、アクリシオスとか言ってたのぉ」

 

恐るべし、占いババ・・・・・

 

※ギリシャ神話にも、いろいろ諸説があったりしますので他と話が違う場合もあります(^_^;)
※多少「TAKE流」で脚色されてます(^。^;)
※星図、星座絵などは「Stellarium」というフリーソフトを利用させていただいてます。


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ころころくりりん2

星の世界でも

色々な人間関係?があるんですね・・・

未来は変えられなかったのですね

なかなか奥が深いですね!(^^)!
by ころころくりりん2 (2010-09-26 22:37) 

kulu

わ~vすごいおもしろかったです^^
星の世界って広くて深いですね~
でも、なんだかんだで占いババより
ゼウス様、恐るべし…(笑)

by kulu (2010-09-26 23:10) 

漂流人

神話って異常なほどに男と女の関係がエロく入り乱れて出てきますよね(^^;
師匠が星座や神話の話に詳しい理由がわかった気がします(>_<)
by 漂流人 (2010-09-27 02:42) 

かふぇママ

ゼウス様、百発百中にうけた・・・・(笑)
by かふぇママ (2010-09-27 08:40) 

こはく

身近に百発百中の人がいるのを知っています。
by こはく (2010-09-27 09:10) 

p-ani

「夜の話」と聞いて、喜んだものの・・・あら(^^; ☆の話かぁ・・・と真面目に聞こうとしたらw 楽しませていただきましたぞ( ´艸`)ムププ
『なんとか慰めてあげたいものよのぉ』深い!深いですぞ!ゼウス様。
しかし・・・なんですなぁ。ギリシャの神々って人間味にあふれてますな。

おぉ、そうだ!↑のこはくさんのところで、『アダルト向き講座』をやっておりますぞ。TAKE氏も、お時間が許せば、是非受講されたし♪
by p-ani (2010-09-30 00:15) 

ふうりん

TAKEさんのギリシャ神話大好き!と思ったら、いきなり自分の名前が出てきてビックリ!!
あれあれ?アクリシオス逃げちゃったの?と思ったら、ものすごい結末なんですね。
ホント。恐るべし占い師。
ところで、大神ゼウスはいったい何人の子供がいるのかしら?

師匠は星の話詳しいですねと思ったら、漂流人さんのコメで納得。
今回も楽しく読ませていただきました(^^)v
by ふうりん (2010-09-30 21:53) 

TAKE

◆ころころくりりんさん
 ほんとにねぇ、未来は変えられなかった。いあしかし、きっと娘を閉じ込めたり、海に流したりしたからバチがあたったのかも。

◆kuluさん
 おもしろいっていっていただけて嬉しいです~。
ゼウス様はねぇ・・・・
今までもよく登場してますが、きっとこれからも(^_^;)

◆漂流人さん
 このころの神様って、人間より人間くさいよねぇ(^_^;)
って、(*゜ー゜)/~~~~~~~~~~~~~~~~(((((;゜ー゜)まてぃ!
それ、理由違うもんっ!

◆かふぇママさん
 いやほんとにこの百発百中はねぇ(^_^;)

◆こはくさん
 もしかして・・・・こはくさんのお宅に?(^_^;)

◆p-aniさん
 そうなんです、ほんとに人間味あふれる・・というか、人間以上ですけどねぇ(^_^;)

◆ふうりんさん
 わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
そんな風にいって貰えると、またギリシャ神話シリーズいっちゃいますよ~♪
大神ゼウスの子供ですかぁ・・・
う~~ん・・・・・今度特集してみます?(^_^;)
星に詳しいのは漂流人さんのいう理由じゃないってば~~Σ(T□T)

by TAKE (2010-10-02 19:09) 

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