ペルセウス座 [☆のお話]
ちょっと重い話が続いたので、久しぶりに暗い話を・・・(え?
あ、いや、暗いと言っても「夜の話」だからですよぉ~~(^^ゞ
先月、ふうりんさんのブログでも紹介されていました「ペルセウス座流星群」。
私は今年は(も?)ほとんど見れず(/_;)
で、この流星群はペルセウス座の方向から放射状に流れるのでこの名前がついています。
で、ペルセウスって?
映画、「タイタンの戦い」をご覧になった方は知ってるかな?(という私は見てませんが(^_^;))
そう、これは人の名前です。勇者ペルセウスと呼ばれています。
ペルセウス座では「アルゴル」という名前の星が有名です。
この星は2.2等星から3.5等星まで、「2日と20時間48分29秒」という間隔で正確に明るさが変わる「変光星」なのです。
あまりに正確に明るさが変わるせいか「アルゴル(悪魔)」という名前がついています。
実際には明るい星の周りを暗い星が上記の周期でまわっていて、暗い星が地球から見て手前に来たときに暗くなるという訳です。
◆神話
実はこのペルセウス、映画になるくらいにいろいろと話題の豊富な人なのですね。
しかも、秋の夜空のたくさんの星座達ともかかわっていたりするのです。
古代アルゴスという国にアクリシオスという王様がおりました。そこに世界的に有名な「占いババ」が立ち寄ったのです。
さっそくアクリシオスは自分の未来を占ってもらったんですね。
「どれどれ、占ってしんぜよう・・・・。おぉっ!!こ、こ、これはっ!!!!」
( ゜ ▽ ゜ ;)エッ!!
「なんと、王よ、お主は将来、自分の孫に殺されることになるであろう・・・・」
( ̄□ ̄;( ̄□ ̄|( ̄□ ̄||( ̄□||||カガ゛ガーン!!
アクリシオス王にはダナエという美しい娘がおりました。
今のところ、彼氏はいないようです(;^_^A
そこで、王さまはダナエを青銅ではりつめた高い塔のてっぺんに閉じ込めてしまったのでした。
ダナエは外に出ることができず、部屋にある小さな窓からそっと外を眺めながら悲しみにくれておりました。
それを見ていた神の中の神、大神ゼウス!(またあんたかい・・・・(ノ_-;)ハア…)
「なんと、あのようなかわいい娘があんなところに閉じ込められて・・・かわいそうにのう・・。なんとか慰めてあげたいものよのぉ・・・・」
「しかし、白鳥に化けてもあの小さな窓は通れなさそうだし・・・」
そこでゼウスは「黄金の雨」に身を変えてその塔に降り注ぎます。
「まぁ!なんて不思議な雨!」と、ダナエは窓から吹き込む外からの雨が嬉しくて気持ち良さそうに打たれます。
そして数ヵ月後・・・・ダナエ様、男児出産!!
ってか、ゼウス様、あんたって、なんでもあり・・だね(^_^;) しかも百発百中だし・・・(ノ_-;)ハア…
そう、その男の子が「ペルセウス」なのです。
さぁ!驚いたのがアクリシオス王です。
できるはずのない「孫」ができてしまったのですから。
そこで王さまは、ダナエとペルセウスを大きな箱に閉じ込めて海に流してしまったのです。
(娘と孫でしょっ!Σ(T□T))
しかしその箱はセリフォスという島に運よく流れ着き、この島の王さまポリデクテスの弟、ディタトスに救われます。
ディタトスは母子をかくまって、ペルセウスに武術やスポーツを教え、立派な若者に成長しました。
ところが、ポリデクテス王さん、ダナエに惚れちゃいまして(^_^;)
でも、ダナエは今は息子のペルセウスのことが一番大事。相手にしてくれません。
そこで、ポリデクテスは邪魔者のペルセウスを追い払うべく、どこにいるかもわからない怪物「メデューサ」を退治するように仕向けてしまいます。
メデューサと言えば、クルト皇子の闇の母・・・・って、分かる人いるかなぁ・・(^_^;)
っと、それはおいといて・・・
メデューサと言えば、海の神フォルキスの娘で神罰を受け、髪の毛は毒蛇、その顔を見たものは怖ろしさのあまり瞬時に石と化してしまうという怪物。
普通の人間にはどうしようもない相手ではありますが、そこはそれ、神の中の神ゼウスの子。アテネとヘルメスという二人の神の協力で、宝剣ファルクス、翼の生えた靴タラリア、鏡のような盾、首を入れる革袋を持ってメデューサを盾に映して見事メデューサを倒し、その首を切り落とします。
その時の血の中から生まれたのが空を駆ける白馬、「天馬ペガサス(ペガサス座)」。
革袋にメデューサの首を入れ、天馬ペガサスにまたがり、ペルセウスは一路、母の待つセリフォスへと向かいます。
ところが、エチオピアの近くを通りかかると、なんと岩場に美しい娘が鎖につながれているではないですか!
この女性、エチオピア王ケフェウス(ケフェウス座)とそのお妃カシオペア(カシオペア座)の間の一人娘、アンドロメダ姫(アンドロメダ座)なのです。
カシオペア妃が、自分の美しさをあまりに自慢したことで、海神ポセイドンの怒りにふれ、海魔ティアマトという怪物(くじら座)がエチオピアを襲い、その怒りを鎮めるためにアンドロメダが生贄にされかけていたのです。
ペルセウスは、襲い来るティアマトに向けてメデューサの首を差し出し、一瞬にしてティアマトを石にしてしまい、アンドロメダ姫を助け出したのです。
アンドロメダ姫はそんなペルセウスに一目ぼれ(^^)v
ペルセウスはケフェウス王の許しを得て、アンドロメダ姫と結婚します。
そして二人でセリフォスに戻ります。
邪魔者が帰ってきてしまい、ダナエを自分のものにできなくなると考えたポリデクテスはペルセウスを殺そうとしますが、逆に倒されてしまいます。
そして、ペルセウスは母とアンドロメダ姫を連れて、本当の故郷であるアルゴスに戻ります。
ダナエの父であるアクリシオス王は、ペルセウスが戻ってくると知って、殺されるよりはマシといち早く遠くの国へと逃げ出してしまっていました。
ペルセウスはアルゴスの王として、アンドロメダ姫、母のダナエと仲良く幸せに暮らしたそうです。
ある日、アルゴスで「陸上競技会」が開かれました。
なにせスポーツも万能にと育てられたペルセウスです。自分も参加させて欲しいと、円盤投げ競技に出場することになりました。
「王さま~~、本気出しちゃダメですよぉ~。王さまが本気だしたらかなう人なんていないんですからぁ」
「わかったわかった、かる~~くやるから、な(^^)v」
と、円盤を受け取り、エイヤッ!
ひゅーーーーーーーーっ・・・・・・・・・円盤は空の彼方に消えていってしまいました。計測不能(^_^;)
「あぁ、もぉ~~~、王さまったら、だから言ったじゃないですかぁ、円盤の代金払ってくださいよぉ~」
「あぁ~、すまんすまん、わかったわかった、あはははっははははは」
・
・
・
・
同じころ、とある国の片田舎。
「お~~い、大変だぁ~~!大変だ~~!村はずれに住んどる爺さんが死んどるんじゃ~~!」
「なんだって~?村はずれの爺さんって、最近、どこからか流れてきたあの爺さんか?」
「そう、そう、その爺さんじゃよ。」
「それで、なんでまた死んでしまったんじゃ?」
「どうも、どこからか変な円盤みたいのが飛んできたみたいで、それが頭に直撃さぁ」
「ひゃぁ、怖いのぉ。そういえばあの爺さん、「俺は本当は王さまだったんじゃ」とか、変なことを言っておったのぉ・・・・。かわいそうにのぉ。どれ、墓でもたててやるべか。名前はなんつったっけのぉ。」
「あぁ、たしか、アクリシオスとか言ってたのぉ」
恐るべし、占いババ・・・・・
※ギリシャ神話にも、いろいろ諸説があったりしますので他と話が違う場合もあります(^_^;)
※多少「TAKE流」で脚色されてます(^。^;)
※星図、星座絵などは「Stellarium」というフリーソフトを利用させていただいてます。
ふたご座 [☆のお話]
今回ははくちょう座の続きで「ふたご座」です。
鴨吉さんのところの兄鴨くんの星座だそうですね~。
そういえば黄道十二星座(いわゆる星占いの星座)は初めてですね。
ふたご座は、今ごろが見頃です。
今日の22時頃だと南の方にオリオン座(三つ星が目立ちます)のすぐ左上あたりに見えるはずです。
明るい2つの星が並んでるのでかなり見つけやすいと思いますよ。
星座絵をあてはめてみると、双子が並んでいる姿になります。
頭の部分の明るい星がそれぞれの双子の名前を表していて右側が兄のカストル、左側が弟のポリュデケウスと言います。が、ポリュデケウスはラテン名でポルックスと言い、そちらの名前の方が定着してますね。ポリュデケウスは言いづらいしね(^。^;)
ところで、今年の秋頃、この双子が三つ子になったんですよ?
2009年10月13日午前2時頃の双子座周辺を再現してみましょう。
どうです?明るい星がもうひとつ並んでるでしょ?
実はこれ、火星なんです。ちょうどうまいこと双子の並んだ位置にきてたので、まるで三つ子のような雰囲気で見えました。
さて、この双子座。
以前の「はくちょう座」でお話したように、レダという美しい王妃とそれを白鳥に化けて襲った(^。^;)大神ゼウスの子供になります。
レダは2つの卵を生みます。
ひとつは「ヘレン(ヘレネー)」と「クリュテムネストラ」という女の子の双子が生まれます。
ヘレンはトロイ戦争の原因になったと言われるほどの美貌の持ち主でした。
もうひとつの卵から生まれたのが「カストル」と「ポルックス」という男の子の双子。
そして、ヘレンとポルックスはゼウスの血を濃く受け継いだため不死身の体になったのです。
さて、この双子、さすがに王妃と大神の子供です。
とにかく強い!それに双子ですからコンビネーションも最高!
カストルは乗馬、ポルックスは拳闘や剣の名手でした。
特にポルックスは不死身ですからねぇ、そりゃもう勇敢で勇敢で(^^ゞ、二人は戦いの神としてあがめられてたりします。
英雄ヤーソンが金色の毛を持った雄羊(おひつじ座)を捕えるために集めたアルゴ号遠征隊にも参加しています。
このアルゴ号に二人が乗り組んでいる時、大きな時化にあい難破しそうになった時のこと。
琴の名手オルフェウス(こと座)が琴を弾くと波が治まり、カストルとポルックスの頭の上に光がともり、その後ほどなく時化が治まったことから二人は航海の神とも言われています。
古代ギリシャでは、嵐に会った船のマストの先などが青白く光る現象「セントエルモの火」が二つ現れたとき、それをカストルとポルックスと呼び嵐が治まる前兆と船乗りたちは信じていたそうです。
さて、二人には従兄に同じ双子がいまして、兄がイダスといい弓矢の名手で、弟がリュンケウスといい千里眼の持ち主でした。
ある時、この二組の双子はひょんなことから喧嘩を始めてしまいます。
なにやら捕まえた1頭の牛をどう分けるか・・・でもめたとか(^。^;)
しかし、みんなそれぞれに武勇を誇るつわものですからねぇ、とんでもない激しい喧嘩となってしまいます。
イダス「むぅ、さすがにカストルとポルックス・・・まともにやっては勝てそうもないぞ」
リュンケウス「確かに。仕方がない、ここはいったん引き上げよう・・・」
イダスとリュンケウスは遥か遠い地まで逃げてきました。
リュンケウス「よし、俺が千里眼で二人の位置を教えるから、イダス、お前はその場所を狙って矢を放て」
イダス「("`д´)ゞ ラジャ!!」
これではさすがのカストルとポルックスもたまりません。
どこからともなくいきなり矢が飛んでくるのです。どこへ逃げても正確に矢は飛んできます。
そしてとうとうカストルに矢が命中してしまい、カストルは絶命してしまいます・・・・・
「おぉ!!カストルっ!! お、お、おのれぇぇぇぇぇぇ!!」
ポルックスは怒り狂ったように矢の飛んでくる方向に走ります。
何本もの矢がポルックスの体を貫きますが、なにせ不死身の体ですから死ぬことはありません。
全身、傷だらけになりながらもリュンケウスを捕まえ殺してしまいます。
イダスは恐ろしくなって遠くへ逃げ出してしまいました。
戦いには勝ったものの、もうカストルは帰ってきません・・・・
「父よ!大神ゼウスよ!! お願いだ、私の最愛の兄、カストルを生き返らせてくださいっ!!」
それを見ていたゼウスが答えます。
「ポルックスよ、たとえ神といえど、死んだ者を生き返らせるということはどんなことがあってもしてはいけないことなのだ。」
「おぉぉぉ・・・・。でも兄のいないこの世など私は一人で生きてはいけません・・・」
「ポルックスよ、お前は私の血を濃く引いている。お前が望むのなら神の一員としてこのオリンポスの神殿に住むことを許そう。どうだ?ポルックス。」
「あぁ・・いいえ、いいえ、やはり私には兄のいない世で生きてはいけません。しかしこの身が不死身のため兄の後を追おうとしても死ぬことができないのです・・・。父よ、どうか私を兄のもとへ・・・」
「そうか・・・わかった。」
ゼウスはポルックスの不死身の体質を解き、そして兄弟仲良くいつまでも一緒にいられるように天に上げた・・と言われています。
ちょっと今回はいい話?
でもまぁ、結局はゼウスのまいた種っすけどねぇ(^。^;)
※ギリシャ神話にも、いろいろ諸説があったりしますので他と話が違う場合もあります(^_^;)
※多少「TAKE流」で脚色されてます(^。^;)
※星図、星座絵などは「Stellarium」というフリーソフトを利用させていただいてます。
はくちょう座 [☆のお話]
すっかり「☆の話」に調子に乗っちゃってるTAKEでございます(^。^;)
さて最近話題の星座といえばやっぱりふたご座?流星群は見れましたか?
私は先日、ランニング中にとても速くて明るい流星を見れましたが流れた方向から言うとふたご座流星群ではなく、普段から散発的に流れている「散在流星」だったようです。残念。
ということで、ふたご座・・・と言いたいところなんですが、ふたご座を語る前にふたご座に関連して「はくちょう座」をご紹介。
はくちょう座。夏の星座の中でもひときわ見事な星座ですね。
他の星座に比べると白鳥の姿をあてはめやすいでしょう。
一番明るい星(α星と呼びます)はデネブという星で見たとおり「しっぽ」という意味。そして「アルビレオ」という星がその反対側にあって「鳥のくちばし」という意味なのです。
実はこのアルビレオは二重星でして、肉眼では無理ですが小さな望遠鏡などで見ると2つの星に分かれて見えます。
このアルビレオ、「天の宝石」とまで呼ばれているように、とてもきれいなブルーとオレンジの二重星なのです。
国立天文台のホームページより
そして、中央の4つの星で「十字」をかたどっていることから、南天にある「南十字星」に対して「北十字星(ノーザンクロス)」とも呼ばれています。
さて、この、なにかにつけていろいろ見事なはくちょう座。どんな言われがあるのでしょうか・・・
古代のスパルタ国の王様テュンダラスの奥様でレダというそれは美しい女性がいたそうです。
ある日、レダが湖畔で水浴びをしていたのです。
昔はシャワーなんてありませんから、体を洗ったりするときには綺麗な湖などで水浴びしたりすることが多かったんですね。
それを天上から見ていた大神ゼウス!(また、あんたかい(^。^;))
っていうか・・・神様って・・・覗き放題だったのね・・・
女性のみなさん、露天風呂に入る時は気をつけてくださいね、ほら!あそこからゼウス様が・・・(^_^;)
さて、ゼウス様、あまりに魅力的なレダを見て、どうにかして近づけないものかと考えます。
「う~む、このままオイラが湖畔に向かえば、きっとすぐに服を着て逃げ出してしまうよなぁ・・。それにヘーラに見つかったら超やばいしなぁ・・・」
「そうだ!なにかの動物に化けて水を飲みにきたと思わせればいいんだ!うん、怖がられないように美しい白鳥とかがいいな。万が一ヘーラが見てても、まさかオイラが白鳥に化けてるとは思うまい(*^m^*) ムフッ」
・・・・神の中の神・・・ですよね、、、ゼウス様(ノ_-;)ハア…
「よし、善は急げじゃ!」
・・・・善・・・なのか?
ゼウスはおもむろにポケットからなにかを取り出し呪文を唱える。
「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、綺麗な白鳥さんになぁ~れ~~♪」
・・・・それ、アッコちゃんっすけど。って、コンパクト持ち歩いてるんですか、ゼウスさん(≡д≡)
まぁ、そんな訳でゼウス様、美しい白鳥に姿を変えて、レダが水浴びをしている湖畔へと降り立った訳です。
「あら?なんて美しい白鳥さん。どうしたの? あ、お水を飲みにきたのね。どうぞ、こちらへいらっしゃい♪」
「おっしゃぁ~~!オレって天才!」心の中でつぶやくゼウスであった・・・
白鳥はレダのすぐそばにやってきます。
「まぁ、随分と人なつっこい白鳥さんね。いい子ね~(*^‐^*)ヾ(^^ )なでなで」
「あぁ・・・、もうたまらんっス!」
「あ?なに? なんなの?この白鳥さん。え?ちょっと待って!待ってったら! きゃぁぁ!! あぁ~~れぇ~~~~~!!」
という訳で、しっかり思いを遂げたゼウス様、満足げに天上へと帰っていったのでした。
女性のみなさん、白鳥には要注意です。
って、世の白鳥さんにとっちゃ、えらい迷惑な話だなぁ(ノ_-;)ハア…
その後、レダは2つの卵を生みます。え?卵?赤ちゃんじゃなくて?
やっぱ、襲われた相手が白鳥だからでしょうか?(;^_^A アセアセ・・・
片方の卵からは「ヘレン」と「クリュテムネストラ」という双子の女の子が生まれ、もう片方の卵からは「カストル」と「ポルックス」という双子の男の子が生まれます。
このカストルとポルックスが「ふたご座」の双子なんですね~。
さて、天上に戻ったゼウス様、白鳥から元の姿に戻ったのですが、そこに間一髪、奥様のヘーラ様が現れます。
「あら、あなた。そこにいらしたの?」
「あ、あぁ、ヘーラか。ちょっと、、、うたた寝をしておった・・・・」…o(;-_-;)oドキドキ
「そう?あ、今、近くでとても美しい白鳥を見かけたんだけど、あなた、見なかった?」
「え?そ、そ、そうか?いや、寝てたもので気がつかなかったが・・・」ギクゥ(* ̄□ ̄*;
「そう、残念ね。あの白鳥、捕まえたかったのよね。」
「つ、つ、捕まえてどうするんだ?」
「ほら、あんまり綺麗な白鳥だったから欲しくなっちゃって。そうだ、あの白鳥の姿を天に描いてもいいかしら。そうしたら手配書みたいに誰かが見つけたら知らせてくれるでしょ?」
「なんだ、そんなことか、もちろんかまわんぞ。」
「ありがとう、じゃ、あの白鳥の姿を天に上げてくるわ~~~♪」
「・・・・ふぅ、良かった・・・ばれた訳じゃなかったようだ・・・」C=(^◇^ ; ホッ!
「ほほほほ♪今度あの白鳥野郎見つけたら、首根っこ押さえて羽をむしり取って丸焼きにしてやるわぁ~♪お~ほほほほ♪」
・・・・・ゼウス様・・・・バレてると思うぞ?
という訳で、はくちょう座の白鳥は「スケベな大神ゼウスが女性を襲うために変身した姿」だったんですねぇ。
・・・綺麗な白鳥のイメージが・・・
・・・ノーザンクロスのイメージが・・・
・・・天の宝石のイメージが・・・
フカイタメイキ(;д;)=3=3=3=3
追記:
この神話は神話の中でもとても有名で、この話をモチーフとした絵画や彫刻などがたくさんあったりします。
Googleの画像検索をした結果はこちら。
ちなみに、あのレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロもこの話をモチーフとした「レダと白鳥」を描いています。
ダ・ヴィンチのレダと白鳥
裸のレダと白鳥、2つの卵から生まれたばかりの2組の双子が描かれてます
(この画像は著作権の保護期間が満了していますのでパブリックドメインとなっています)
※ギリシャ神話にも、いろいろ諸説があったりしますので他と話が違う場合もあります(^_^;)
※多少「TAKE流」で脚色されてます(^。^;)
※星図、星座絵などは「Stellarium」というフリーソフトを利用させていただいてます。
北斗七星 [☆のお話]
え~、今回は星座ではありませんが、前回ご紹介した「おおぐま座」の一部になっている北斗七星をご紹介。
ちょうど今はふたご座流星群が話題になってますので空を見上げることも多いのではないかと。
漂流人さんが四国のカストロ首相のところまで流星群を見に行ったとか?(意味不明?はい、こちらをご覧ください(^^ゞ)
ところで漂流人さん、太陽柱、スゴかったです・・・が、、、とりあえず 教育的指導 としておきます(^。^;) まっ、朝だしねぇ、仕方ないけどねぇ(なんのこっちゃいな)
っと、話を戻してっと(^。^;)
今日の夜23時くらいで北の方角を見るとこんな感じで見えてるでしょう。
4つの星でひしゃくの部分、残り3つで柄の部分。「ひしゃく星」とはよく言ったものですね。
このひしゃくの先の部分の星2つをつなげてそのままのばして行くと北極星が見つかるというのも有名な話。
むか~し、理科で習いましたよね~。
7つの星のうち、ひしゃくと柄の継ぎ目の星が3等星であとはすべて2等星ですので、かなり見つけやすいでしょう。
この北斗七星は北極星を見つける時にも便利ですが、他にも柄の部分の曲線をそのままズイ~っとのばしていくと、うしかい座のアルクトゥールス、おとめ座のスピカという1等星を見つけることができます。
これを「春の大曲線」と呼んでます。
本来は春の星座ですが、今なら午前3時過ぎ頃なら見られますよ。
そして、北斗七星の柄の部分の真ん中の星。名前を「ミザール」と言います。そしてその隣が「イワザール」、そのまた隣が「キカザール」と・・・嘘です、嘘です、ごめんなさいm(__)m
実はこのミザール、よ~~く見るとすぐそばにもう一つ星がくっついているのが分かります。
この小さな星は、みかけ上すぐそばに見えるだけで、もしも横から見れたらものすごい遠く離れています。
この星の名前は「アルコル」と言って「乗り手」という意味があります。つまりミザールを馬にみたててそれに乗っているという感じかな?
はるか昔、この星は「目の試験」にも使われていたそうです。
十分暗いところで、少なくとも視力が1.5以上はないと見分けられないんじゃないかなぁ。
さて、北斗七星は星座ではありませんので神話があるわけではないのですが、これだけ目立つ形ですからいろいろなところで「言い伝え」なんかがあります。
たとえば・・・北斗七星の柄の先の部分の星の名前、ベネトナーシュというのですがその意味は「泣き女のリーダー」という意味なのです。
なんとも変な名前ですよね。
これは北斗七星の四角形の部分を棺と見立てて、それに続く3つの星を棺の周りで泣いている女性と見ているのです。
古代アラビアではいわゆるセレブな方が亡くなりその棺を送る時、どれだけたくさんの女性が泣きながらついてくるかが、そのセレブの生前の仁徳を表すとされていたんだそうです。
そうなると、いつの世界でも頭のいい人がいるもので。
「泣き女派遣業 クライングガールズ」(^。^;)なんて商売を始めちゃう人がいるんですね。で、泣いてくれる人が少なかったら「5名ほどよろしく」とかって注文する訳ですよ(^。^;)
その派遣された「泣き女」達のリーダー・・・だという訳です(^-^;
もしかして「号泣割増」とかあったのかなぁ(;^_^A アセアセ・・・
フランスのとある地方では、ひしゃくの部分を2頭の牛とそれを盗んだ泥棒二人と見立て、後ろの3つがそれを追いかけているという話があるそうです。
追いかけているのは大きな男と、犬を連れた奥さんとその旦那さんだそうで。
もちろん、奥さんがミザールで犬がアルコルですね。
また、韓国では四角の部分を建築失敗したいびつな形の家とみたて、その次の星がそれを建てた大工が逃げてて、それをその家の親父と息子が追いかけているという話があるそうです。
ちなみに親父はナタを振り上げてるんだそうです。そう、もちろんアルコルのこと。
さらにはアメリカのインディアンの話。
こちらは四角形の部分を熊に見立ててます。そしてそれを3人の猟師が追いかけてるというのです。いろんな地方で「追いかけ伝説」があるのも面白いですよね。
あ、もちろん、この話でも真ん中の猟師はすでに鍋を持って追いかけてるというオチが(^_^;)。
そして、秋・・・・。
熊は地平線近くに追い詰められて、とうとう捕まって殺されてしまうのです。
そして、その時殺された熊の血で、木々は赤く染まり紅葉するのだ・・・と信じられているそうです。
うまいことを言うもんですね~~。
今回は、あんまり脚色できるようなお話ではありませんでしたね(^。^;)
次回にご期待?(^^ゞ
おまけ:12月16日午後9時頃の空
北 | 東 | 南 | 西 |
※ギリシャ神話にも、いろいろ諸説があったりしますので他と話が違う場合もあります(^_^;)
※多少「TAKE流」で脚色されてます(^。^;)
※星図、星座絵などは「Stellarium」というフリーソフトを利用させていただいてます。
おおぐま座・こぐま座 [☆のお話]
前回の星座のお話が好評をいただきまして、ありがとうございます。
ということで、ときどきこのシリーズ続けてみたいと思ってます。どうぞよろしく~。
さて、今回のお話に登場する星座は「おおぐま座」と「こぐま座」。
この二つの星座はセットでご紹介となります。
おおぐま座はその一部が「北斗七星」ということで有名ですね。
そしてこぐま座には「北極星」があることで有名な星座です。
このふたつの星座は北の方角にほぼ1年中見ることができます。
今頃の午前0時過ぎだとこんな感じの配置かな?
星座絵を合わせてみると、おおぐま座は
腰からしっぽにかけての部分が「北斗七星」です。
こぐま座は
このこぐまのしっぽの先にある星が「ポラリス」こと北極星ですね。
さて、この大熊になっているのは実は女神アルテミスに仕える妖精で、カリストというとても美しい女性なのです。
そのカリストにすっかり惚れちゃったのが、神の中の神こと、大神ゼウス。ちなみに奥さんいます、この人(^。^;)
そしてゼウスはカリストのもとに通います。
「ふふふ、カリスト、うい奴じゃのぉ、苦しゅうない、もっとちこ~よれ」
「あぁ、ゼウス様、お戯れを・・・・」
「よいではないか、ほれ、もっとちこう、もっとちこう(o ̄ー ̄o) ムフフ」
「ぜ、ぜ、ゼウス様、どうかお許しを・・・・あぁ~~れぇ~~~!!」
という訳で、ゼウス様、しっかり思いを遂げてしまうのです・・・
そしてカリストはゼウス様の子供を身ごもり、無事に立派な男の子を産みました。
その子はアルカスと名付けられ、親子仲睦まじく暮らしていたのです。。。が
しか~~~し!!!
それを知ったゼウスの奥様こと女神ヘーラ!!
この方、とぉ~~~っても嫉妬深いことで有名でして・・・
「なんなのあなた!私の旦那と浮気しておいて、なに幸せそうにしてるのよっ!((o(>皿<)o)) キィィィ!!」
「あぁ、ヘーラ様、どうぞお許しください・・・」
「いやよっ!許すもんですか!お前なんか熊にでもなっておしまいっ!マハリクマハリター!」
・・・・ヘーラさん、それ、サリーちゃんですけど(^-^;
哀れカリストは大きな熊にその身を変えられてしまったのです・・・。
熊になってしまったカリストは、そのままそこにいれば人間達に殺されてしまうでしょう。
悲しみに打ちひしがれながら、かわいい息子を残し森の奥へと消えていったのです・・・・
そしてアルカスは近くの猟師が引き取って育ててくれることになりました。
そして10数年の歳月が流れました。
カリストは今も悲しみの中でアルカスの事を想い、森をさまよっておりました。
そしてある日、カリストは森の中でばったりと狩人に出会うのです。
「あ・・・・、あれは・・・・、あぁ・・・何年たっていても私にはわかる、あれは私のかわいいアルカス・・・。」
「あぁ、なんて立派な若者に成長したのでしょう・・・、アルカス!!会いたかったわ!」
カリストは、自分が熊の姿であることも忘れ、愛する息子のもとに駆け寄っていきます。
しかし・・・アルカスにはそれが自分の母であるなどとわかるはずもありません。
アルカスの目には凶暴な熊が自分に襲いかかってくるようにしか見えないのです。アルカスは冷静に弓に矢をつがえ襲い来る熊の心臓に狙いを定め・・・・
それを天上で見ていた大神ゼウス。
「なんと哀れな・・・・。いくらなんでもアルカスに親殺しはさせられぬっ!てやぁぁぁぁぁ!!」
っとばかり、アルカスも熊に変え、二匹を天に上げたのでした。
天上で二人は再び親子一緒になることができたのです(*^^)v
「あ~~、放送席~、放送席~、こちらお立ち台です~。大神ゼウス選手に来ていただきました~」
「どもっ、ゼウスっす」
「いやぁ、ゼウスさん、今日は見事なファインプレーでしたねぇ~」
「あ、どもっス。間一髪でしたが、神として当然のことをしたまでっス、ハイ」
「しかし、もとはと言えばゼウスさんの浮気から始まったことでは?」
「ノーコメントっス」
「・・・・・。あ~、ではカリストさんをもとの姿に戻すという選択肢はなかったんでしょうか?その方が二人仲良く暮らせたような気がするのですが。」
「あぁ~、妻のかけた呪いを勝手に解くなんて、、、命がいくつあっても足りないっス」
「あ、奥様もいらしたようです。どうもヘーラさん、今回のゼウスさんの活躍はいかがですか?勝手に二人を助けたことを怒ったりはしていないのですか?」
「まぁ?なにをおっしゃいますの?主人のしたことは大変素晴らしいことですわ。妻として誇りに思っております。」
「そ、そ、そうですかぁ(^。^;)」
「ただ、主人ったらあんまり慌てて勢いよく天に放りあげたものだから、二人がかなり離れ離れになっていたんですのよ。それで私、二人をすぐ近くになるように天の北のほうに並べて置いてあげたんですのよ。」
「そうですかぁ、お優しいんですねえ~。私、ヘーラ様のことを誤解しておりました~」
「( ̄o ̄;)ボソッ・・・・」
「え?ゼウスさん何か?」
「あのな、内緒の話だけどな、天にあげた星座達はほとんどは、1年の半分くらいは地表の下に隠れる時期があるので休憩することができるのだよ。ところが天の北極近くにされた二人は、地表に沈むことがなく1年中休むことなく天を回っていなければならないんじゃ・・・。わかるだろ?」
「・・・・・・こわっ・・・・・Σ( ̄Д ̄;)」
「なにかおっしゃいまして?」
「あ、放送席~~、それではマイクをお返しします~~」
そうそう、星座絵を見ると、熊にしてはずいぶんとしっぽが長いでしょ?
実は、ゼウスが二人を天に放り上げるとき、ついしっぽをつかんで放りあげてしまったので伸びてしまった・・・らしいです(^。^;)
※ギリシャ神話にも、いろいろ諸説があったりしますので他と話が違う場合もあります(^_^;)
※多少「TAKE流」で脚色されてます(^。^;)
※星図、星座絵などは「Stellarium」というフリーソフトを利用させていただいてます。