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脳動脈瘤とちょっとまじめに向き合ってみる [徒然なるままに]

お気楽極楽がウリの私としたことが、今回ばかりはけっこう参っている。

朝から晩までこの事ばかり考えている。いや、寝てても夢に見てたりするし・・・・(^_^;)
頭の中から離れない。
というか、頭の中に実際あるんだけどさ(^^ゞ

仕事柄、パソコンの前にいることが多いので、気がつくと「脳動脈瘤」で検索している。

検索ボックスには脳動脈瘤で始まる検索ワードの履歴がごろごろ(^^ゞ

「脳動脈瘤 手術」
「脳動脈瘤 治療実績」
「脳動脈瘤 合併症」
「脳動脈瘤 死亡率」


いやまぁ、出てくる出てくる。いろんな情報が。いい時代になったと思うと同時に、あまりにいろんな情報が出てきて、またまた迷う迷う(^_^;)

新聞配達してても頭から離れない。
考え事をしてると配達をミスる(^_^;)
最近、ちょっと連続でやっちゃってるし、やばいやばい。

こんな時は、ちょっとした優しさにふれると、ジワっとしちゃいますね。
昨日の夕刊配達時、やっぱりそんなことばかり考えて配達してて。
ある家の前にバイクをとめてその家のポストに新聞を持っていったら、後ろの道路を小学校の高学年くらいかなぁ、女の子がこっちを振り向きながら大きな声で「ごくろうさまで~~~す!」と笑顔で走りぬけていって。
いやぁ、癒されました。ホワンとした気持ちになって、なんか目頭がね、アツイのよ(^_^;)

思わず、走り寄ってギュッって抱きしめたくなったけど、それやったら、変質者だし(゜ー゜;Aアセアセ
やばいやばい。

 

さて、今後です。

選択肢は二つしかありません。
「今はなにもせず、経過観察する」か「手術によって瘤をなくす」です。

最初、先生に動脈瘤の話を聞いた後は「手術」をすることにあまり迷いはありませんでした。

手術そのものはすでに確立されているものだそうだし、私の動脈瘤の位置もそう悪い場所ではないそうだし。なにより、手術によって瘤がなくなれば、安心して暮らせるということが大きいですよね。
いつ破れるかわからないものを、もし破れたら30%以上の死亡率、重い障害を残す可能性30%、普通に社会復帰できるのは3人に1人という爆弾を抱えての生活がとても耐えられないと思えたからです。

手術を選んだのは、その手術が「そうめったに失敗することはない」ものだと思っていたからです。
いや、事実、そうそう失敗することはないのでしょう。

が、これを「確率」という数字で見てみると・・・・

何らかの重篤な合併症を起こす確率は約5%、死亡する確率1%。

「ほら、ほぼ大丈夫じゃん」

以前の私なら、そう言ったかもしれないけど、今の私には5%という数字はとてつもなく大きく見えました。
20人に1人だよ?100人に1人は死ぬかもだ。
もちろんこれは全国平均だし、手術をする病院や医師によっても、そして脳動脈瘤の場所や形、患者の体力や他の病気など、いろんな要因があるから一概には言えないでしょう。
たとえば私がこれから受診しようと思っている病院の過去数年の実績では合併症率2%、死亡例は0。
それでも2%です。たった2%なのか、なんと2%なのか。

じゃ、なにもせずにほっといた場合は?
前にも書きましたが、1年以内に破裂する確率はおおむね0.7%。
合併症率より、ずっと少ないじゃん。
でも、これ、1年間での話。10年そのままなら、とうぜん7%に。30年で21%にまでなっていきます。

いろんな情報を集めて、いろんな確率や数字を集めて・・・・なんかもう疲れ果てました(^^ゞ

最近になって、「確率は確率でしかないじゃん、実際はどうなるかわからんじゃん」と思えるように。

たとえば、手術をして、心配するまでもなく大成功で、安心して暮らせるようになる・・かも。
でも、またすぐに別の場所に別の動脈瘤ができたりして?

このままほっておいて、運悪く、数ヵ月後に瘤が破裂、くも膜下出血で病院に運ばれる。が、奇跡的になんの障害も残さずに生還できるかも?

99%大丈夫って思ってたことがうまくいかなかったり、99%だめだと思ってたことが、思わずうまくいってしまったり。そんなことってありますよね。
確率の、ほんの1%とか2%とかが多い少ないで考えてもどうにもならないよ。そう思い始めたのです。

だとしたら、どういう判断で決めようか。

たとえば「どんな時に後悔するか」だと?

もしも経過観察でほっておいて破裂したら、手術しておけば・・・って、後悔するだろうなぁ。

もしも手術をした結果、合併症を起こし、半身麻痺とかになったら、しないで経過観察していれば・・・って、後悔するだろうなぁ。

う~~ん・・・・。でも、ちょっとまてよ?

思ったんですよ。

たとえば経過観察を選んで、今までと同じような生活を続けて、何ヶ月後かに瘤が破れてくも膜下出血になったとします。
もしも、脳ドックを受けてなかったら、動脈瘤のことは知らないのですから、やはり同じように今の生活を続け、やはり何ヶ月後かに「突然」くも膜下出血で倒れるということですよね。

動脈瘤があることを知っていようが知らなかろうが、今までどおりの生活をするのであれば結果は同じはず。
もちろん、一生、破裂することなく終わる可能性の方が多いのだし。

そう思ったら、一気に気が楽になりました。

「運命」とかいうものを、あまり考えない私でしたが、ここは私の運命というものに身を任せてみようかと。

それに、脳動脈瘤がどれくらいの確率で破裂するのかという統計は、まだまだデータ不足なんだそうです。
そのデータを集めるためにこんな組織があることも知りました。

「UCSA 日本未破裂脳動脈瘤悉皆調査」

私がこれから受診する病院もこれに参加していますので、経過観察となるとこの調査への参加も依頼されるでしょう。
きっとこれからも、脳動脈瘤が見つかって、私と同じように思い悩む人たちがたくさんいるでしょう。
そういう方たちにほんのわずかでも貢献できるとしたら、これまた嬉しいことじゃないですか。

動脈瘤があることを知っていようと知らなかろうと、今まで通りに生活を続けよう。
昨日も今朝もランニングしてきました。
まだ、ゆっくりペースではあるけどね。
いつかそのうち、動脈瘤のことをフッと忘れている自分がいるような気がします。

もちろん、経過観察ですから、瘤が大きくなっていったり、形が悪くなっていったり、圧迫されて神経や脳に影響がでてくるようなら、その時は覚悟を決められるんじゃないかと。

 

それなら、脳ドックなど受けずに、動脈瘤があることなど知らなければ良かった。

とは、絶対に思いません。

知らないでいたら、死ぬなんてことはなにも考えていないまま、ある日突然死んでいたかもしれないんです。
それはあまりにも、思いが残ってしまいませんか?
今回の動脈瘤のおかげで、「死」というものとしっかりと向き合うことができました。

いつ死んでも「むぅ、ここまでか・・・。うん、まっ、頑張ったじゃん」って思って死ねるように今を頑張れると思うのです。

考えてみれば、くも膜下出血でいきなり死ぬという以外にも、ある日突然やってくる「死」って多いですよね。

車に乗っていて、歩いていての交通事故。
電車や飛行機の事故。
誰でも良かった・・・といきなり刺され、電車のホームに突き落とされたり。
海で楽しんでいるうちに溺れ、山で足を踏み外して転落。
台風やゲリラ豪雨、地震などの自然災害。
毎日のようにニュースで新聞で「不慮の死」が伝えられる。
みんな、「その時」の数分前、いや、数秒前でも自分が死ぬなんて考えてもいなかったでしょう。
なかには自分が死んだことさえ気づかないうちに死んでいる人もいるのかも。

日々、そういうニュースを見て、人間、いつどんな災難に見舞われるかわかんないよなぁ・・・と、思いながらもどこか人ごとだった自分がいます。

私は脳動脈瘤のおかげで、「いつ死ぬかもしれない」という心構えを持つことができるようになりました。
もちろん、それでも、死ぬときはきっと無念だろうけどね、内心は(^^ゞ。

だから、そういう意味でも、脳ドックを受けるように言ってくれたももこさんには本当に感謝なのです。

 

そんな訳で、現在の私は「経過観察」にしようと思っています。
土曜日の病院の先生とのお話までに、自分なりの方向性も決めておきたかったですし。

あとひとつ問題は、私がそういうふうに、ふっきったとしても、周りで見ているももこさんや、家族がどのように感じるのか。
本人以上に気が気でなくなるかもしれない。
なにかあったとき、こうしていてくれればと後悔させるかもしれない。
それが一番の気がかりで。
昨日、ももこさんとは、このお話をして、ももこさんも経過観察に賛成してくれました。
今日、後で、私の家族とも話をしてみようと思います。

先生と話した上で、またかわるかもしれませんけどね(^_^;)

 

そんな訳で死を意識しながらも、明るく楽しく生きていきたいと思います。それにこういうのに限って死なないもんだしね(^_-)-☆
もしかしたら私の頭の中の動脈瘤くん、これからの人生をもっと充実したものにするためにやってきた天使なのかもしれないね。

って、ふと思った・・・・もしかして・・・・似てる?(;´Д`A ```







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天使動脈瘤


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こはく

ちょっと軽々しくは言えないのではありますが・・・
前にも書いていたらごめんなさいね。
私は病院での「検査」で大変な思いをしたことがあります。
その検査で重篤な事故が起こる確率は
10~20万分の一。
ほとんどあり得ない確率。
なのにアナフィラキシーショックで死にかけました。
確率ってどんなに低くても安心はできないですよね。
その事件?以来は
私の中で確率なんて関係なくなりました。

でも、そういう、命と向き合うことが起こると
「今を精一杯生きることがどれだけ大切か」が
分かるようになる気がします・・・
考えは変わってもいいと思いますし
逆に考えないことも必要かと私も学びましたし
日々、命や自分の体について
迷い続けています。
長いくせにまとまってなくてごめんなさい。
また、考えていきたい問題です。
by こはく (2010-09-16 14:07) 

ぐるにゃ

・・・実はそちら(経過観察)を選択される気がしていました。
深い意味はありませんが、なんとなく。
どうぞご自分が納得いくまで、お医者さんと相談して下さいネ!
天使はTAKEさんを守ってくれてますヨ~っ(*´∀`*)

by ぐるにゃ (2010-09-16 16:37) 

かふぇママ

今の時代は情報が簡単に手に入りすぎて・・・・
逆に不安になってしまう要素がたくさんありますよね(^^;

でもやっぱり大切なのは、自分がどう向き合うかということと
担当医師がどう考えているかを知ること、それに対して自分が
納得できる考えを持つことだと思うので、いろいろ医師と相談
なさってください(^^)
by かふぇママ (2010-09-16 19:14) 

ころころくりりん2

私は人間何か必要なタイミングの時には
運命的な何かが働いて自然と
そういう方向に導かれていくような
気がします。
今回は「経過観察」という
方向性だったのかもですね
いずれにせよ
健康に対して意識をすること
のいい機会だったのだと思います~
しばらくは動脈瘤と一緒のJOG
ってことですね~
色々御心配だったと思いますが
方向性が見えてきたことは
良かったですね(^^♪

by ころころくりりん2 (2010-09-16 21:30) 

kulu

そうですか~^^
今のところはそういう選択になったんですね。
髪の毛の為に…(違いますよね、はい、すみません・笑)
難しいですよね、選択するって。
でも、きっといつだってTAKEさんには天使がついてますよ^^

by kulu (2010-09-16 21:45) 

漂流人

経過観察でいかれるんですね。
その方が良い様な気もしますね。
自分はあまり医学的な知識はありませんが、いじる事にはすごく抵抗がある人間なので・・・(^^;
今回の事をきっかけに、これからの人生を大切に楽しく生きて下さいね。
マラソンは大丈夫なのでしょうか?
血圧変化とかがもし駄目なのならちょっと気になる様な・・
あと、ももこさんとの×××なんかも気をつけてね。
あ、パソコンに大量にため込んだ女性のムフフ画像も体に良くないから私が引き継いでおきますね(^^;
by 漂流人 (2010-09-17 03:06) 

jun1112

MRI画像の診断は22日にわかるわけですが、

4.6ミリだったらまだ時間的な余裕があるけど、5.5ミリだったらかなりヤバイし…。
破裂する確率も1.0%を超えてしまうかなあ…。
なんてことを何十回、何百回も考えてしまいます。

でも、我が家では
「そんな小さいの経過観察に決まってんでしょ」
と、取り合ってもらえませんでした。

うーん…
by jun1112 (2010-09-17 09:19) 

TAKE

◆こはくさん
 うん、確率ってねわかんないよねぇ。宝くじのような絶対当たらないよっていうような確率でも、どこかに当たってる人はいるんだしね。
今を精いっぱい生きることも、今を気楽に生きることもみんな大事だと思います。
ただただ、今日も無事に生きていたことを感謝して、明日も無事に楽しく生きたいなってそう思える毎日を送れたら、きっとなにかの時も後悔しないんじゃないか・・・、そんな気がしています。

◆ぐるにゃさん
 そうですか、なんとなくそう思われていましたか。きっとなんとなくそうなる流れだったのかも(^^ゞ

◆かふぇママさん
 そうなんですよねぇ。情報がいろいろありすぎて不安材料も多くなったりしますよね。
ただ、やっぱり素人がいろいろ情報を集めても限界がありますものね。専門の知識をもったお医者さんとしっかりとお話するのが一番ですね♪

◆ころころくりりんさん
 うん、そういうのってありますよね。何か大きなことがある時って、自然と流れ見たいのがあったり。
動脈瘤くんとのJOG、これからもがんばります(^^)v

◆kuluさん
 そうなんです、髪を剃られるってのが一番のネックでした(え?
はい、kulu天使さまもいますしね(^^)v

◆漂流人さん
 はい、経過観察になりました。
え?むふふ画像やおほほ動画ですか?
分かりました、量が多いのでDVDに落として郵送しますね。もちろんでっかく赤い字で「エロ動画大量在中」って書いておきます(^^)v

◆jun1112さん
 でも考えてみたら4.6mmと5.5mmって1mmしか違わないですよね。誤差の範囲内?
そうは言ってもやっぱり気になるのは、自分の頭の中にそれがあるから。
こればっかりは、そうなってみないとその気持ちは分からないですよねぇ・・・


by TAKE (2010-09-18 19:15) 

りんごの花

たしかに、手術をするにしても、経過観察の方を選ぶにしても、難しいですよね。。。
全く知識がないので、あまりいろいろ言えないのですが、
動脈瘤さん、どうかいい子にしていてくださいね!

by りんごの花 (2010-09-18 23:08) 

TAKE

◆りんごの花さん
 そうですね。どちらを選んでもリスクがある訳ですから。
あとは自分が「いい」と思えるものを選ぶだけ。
私の頭の中の動脈瘤くんですからねぇ。いろいろやってくれそうな気が。
でもたぶん、単純に破れたりというより、踊ったり歌ったりしてそうだが(^_^;)
by TAKE (2010-09-19 10:47) 

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